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どうも。土曜日も日曜日も休みが無かった舞風君です。orz
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小説が思いのほか好評なようでしてちびちびと書き溜めていたものはこれでとりあえず打ち止めになりますが、できるだけ早く公開できるようにしたいと思います。
誤字脱字等見つけましたら教えて下さい。
ではでは。
第1回目
第2回目
読んでいない方は1と2をお読み下さい
今回は彼に話の重点が置かれています。
続きからどうぞっ
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第1回目
第2回目
読んでいない方は1と2をお読み下さい
今回は彼に話の重点が置かれています。
続きからどうぞっ
私はケイに肩を支えられながら黒の世界に戻ってきた。まだ身体のいたるところが震えていて、流れる涙も止まらない。黒の世界は白の世界を色だけ反転したような世界。だからどこまでも真っ暗で、先も見えなくて、すぐ隣にケイがいるのに、なんだか自分だけこの世界に取り残されたような気になった。
私はうずくまる。そして今日あったことのすべてが頭の中でリプレイされる。それはあまりに衝撃的で、辛くて、悲しくて。心の中をえぐられたような痛みが胸の奥を痛めつける。
ケイは何も言わない。アキのために、何も言わない。ここで自分なりの覚悟を決めなければアキは前に進むことができない。それは自分自身で決めること。だから自分が何か言葉をかけてアキが覚悟したように思い込んでも、それは結果的にアキを苦しめることになる。それでも、ケイは一言だけ、真実を告げる。
「背負われた魂は・・・・俺やお前が転生したときに生まれ変わる。お前が前に進まなければあの子の魂はいつまでも救われない。」
ひどく突き放すような、でも、精一杯の言葉。無い覚悟は苦しみを生む。魂を狩らなくなった者は消滅してしまう。それが嫌で半強制的に魂を狩らされている奴を俺は星の数ほど見てきた。だから、せめて、この子だけは、自分の意思で。それがケイの想い。伝わらなくてもいい。俺を軽蔑してくれたって構わない。アキが救われるというなら、こんなろくでなしの俺でもアキを支えられるというのなら。もう、目の前で誰かが苦しむのは見たくない。
小鳥が囀る春の日和。いよいよ高校二年生の新学期が始まる。クラス替えで何人同じ奴と一緒になるだろうか。どれだけ新しい出会いがあるだろうか。それらに多少なりとも期待を抱きながら、啓介は学校へと向かう。家を出て少しすると後ろから誰かが息を切らしながら走ってくる。啓介にはそれが誰なのか簡単に分かった。今日から新学期だと言うのに、あと五分〜といってベッドから出てこなかった奴。啓介の双子の妹、綾。綾は啓介に追いつくと息も切れ切れに、
「もう〜なんで起こしてくれないかな〜啓ちゃんは〜。」
喋るごとに「〜」をつける癖がある綾は啓介に不満をぶつける。
「あと五分、て出てこないお前が悪いんだろうが。」
びしっと、的確に痛いところをつく。まさにその通りのため綾はうっ、と口ごもるしかなかった。
「それより、いい加減その「啓ちゃん」て呼び方やめてくれないか。正直恥ずいんだが。」
「え〜、啓ちゃんだめ〜?」
「正直きつい。」
「じゃ〜啓介君!」
「微妙な距離がある呼び方だな、それ。」
「ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜じゃあ。」
はっ、と、思いついたような表情を見せ、綾が口を開く。
「お兄ちゃん!」
「・・・・・啓ちゃんでいいです。」
そんないつもの朝を感じながら教室に入る。クラス発表は始業式の後に行われるためひとまず今までどおりのクラスに入ることになる。あちらこちらで、同じクラスになれるといいねー、とか、お前とは別のクラスがいい、など様々な声が飛び交う。啓介が願うべきは一つ。綾とは違うクラスになりますように、だ。親類縁者は分けるようにする学校が多いがなぜか小学校の頃から啓介と綾は同じクラスだった。教育委員会は何をしているんだ、と思わずぼやきたくなる啓介。そんなことばかり考えているうちに始業式が始まる。退屈な校長の話や校長の話や校長の話・・・・とにかく校長の話が長かった。喋りたいだけ喋り、校長の話が終わる。七割の生徒に新学期に相応しくない疲労感が見てとれる。
そして、始業式が終わり、運命のクラス発表。張り出されたクラス表を見ようと我先にと人が押し寄せ、啓介は遥か後ろに立ち尽くすばかり。クラス表を見て、不安げな表情を浮かべる者、無反応の者、友人と喜び合う者、励ましあう者。それらの人々が次第に教室へ流れていき、啓介はようやくクラス表の前までたどり着くことができた。
そして、戦慄。啓介、十一年連続で綾と同じクラス。誰だ、こんなたくらみを行っているのは。と、途方も無い負の思念を発しながらも他のクラスメイトに期待をはせる。その期待も裏切られた。腐れ縁の悪友と相変わらず同じクラスになり、見知った連中はほとんどそのままで、申し訳程度に知らない奴らがちらほら。ああ、俺ってついてない。そんな思いに浸りながらぼーっとホームルームの時間を過ごし、気がつくと放課後。
もう当たり前のように綾がやってきて、
「啓ちゃん、帰ろ〜。」
と、一言。その声について帰宅の徒につく啓介。
大通りを歩き、信号の前で待つ。時差式の信号機が点滅し、歩行者信号が青になる。綾と啓介はいつもどおり話をしながらいつもどおり横断歩道を渡っていた。いつものように。
綾は何が起きたのか良く分からなかった。啓介はいち早く気付き、反応した。トラックが突っ込んできたのだ。綾と啓介の前に。啓介は綾を突き飛ばした。勢いで綾は歩道にまで押され他の歩行者に支えられた。身体に怪我は無かった。だが、心に大きな傷を負った。見てしまった。生まれてから常にそばにいた存在、自分の半身、誰よりも大切な兄が、宙を舞い、嫌な角度で、嫌な音を立てながらアスファルトに叩きつけられるのを。
「啓ちゃん!」
綾が駆け寄る。啓介が薄れ行く意識の中で最後に見たのは最も身近で、最も放っておけない存在で、最も大切な人が、涙を流しながら、自分を呼ぶ姿だった。なんだよ、泣くなって。でもお前が怪我しなくて良かったよ。ああ、すごく眠い・・・。
そして、啓介はそこで「途切れ」た。
そして、目覚めた白の世界。声が聞こえ、その問いに肯定する。空から降ってきたのは二丁の拳銃。そして、どこからか表れた影に名前を問われ、
「啓・・・!?」
としかいえなかった。影は、名前が欠けているからだと答えた。そして、
「今からお前の名前はケイだ。」
といった。それから様々な事を教えられ、次第にその影に、いや、彼に尊敬を抱くようになった。でも、それから暫くして彼は消えた。ある日突然ケイの前から姿を消した。消滅したのか、転生したのか。結局分からないまま、ケイは一人になった。孤独な日々を過ごした。それでもまた、綾と過ごす日々を夢見て、魂を狩り続けた。ある日、声が聞こえた。声に導かれるまま訪れた白の世界。そこにいたのは大きな鎌を持った一人の少女。ケイはあの日の彼がそうしたように、アキを導いた。
どれ位泣いていたのだろう、気がつくと、アキは泣き疲れて眠ってしまっていた。その寝顔が綾にとてもよく似ていた。俺は孤独を知った。だから、この子を孤独にはさせない。せめて俺だけはアキの傍にいてやろう。だから、綾、もう少し待っていてくれててもいいよな。
失くした物、もう取り戻せない。だから、失くさないように小さな手で精一杯掴む。失くしたくなかった。でも失くした。小さな手には大きすぎて零れ落ちてしまった。それでも、懸命に手を広げる。だってほら、こんな小さな手でもつかめるものがあるんだから。零れ落ちたもの、救われたもの、全て世界に隠され覆われ在り続ける。悲しみも喜びも全てを乗せ、世界は廻る。
私はうずくまる。そして今日あったことのすべてが頭の中でリプレイされる。それはあまりに衝撃的で、辛くて、悲しくて。心の中をえぐられたような痛みが胸の奥を痛めつける。
ケイは何も言わない。アキのために、何も言わない。ここで自分なりの覚悟を決めなければアキは前に進むことができない。それは自分自身で決めること。だから自分が何か言葉をかけてアキが覚悟したように思い込んでも、それは結果的にアキを苦しめることになる。それでも、ケイは一言だけ、真実を告げる。
「背負われた魂は・・・・俺やお前が転生したときに生まれ変わる。お前が前に進まなければあの子の魂はいつまでも救われない。」
ひどく突き放すような、でも、精一杯の言葉。無い覚悟は苦しみを生む。魂を狩らなくなった者は消滅してしまう。それが嫌で半強制的に魂を狩らされている奴を俺は星の数ほど見てきた。だから、せめて、この子だけは、自分の意思で。それがケイの想い。伝わらなくてもいい。俺を軽蔑してくれたって構わない。アキが救われるというなら、こんなろくでなしの俺でもアキを支えられるというのなら。もう、目の前で誰かが苦しむのは見たくない。
小鳥が囀る春の日和。いよいよ高校二年生の新学期が始まる。クラス替えで何人同じ奴と一緒になるだろうか。どれだけ新しい出会いがあるだろうか。それらに多少なりとも期待を抱きながら、啓介は学校へと向かう。家を出て少しすると後ろから誰かが息を切らしながら走ってくる。啓介にはそれが誰なのか簡単に分かった。今日から新学期だと言うのに、あと五分〜といってベッドから出てこなかった奴。啓介の双子の妹、綾。綾は啓介に追いつくと息も切れ切れに、
「もう〜なんで起こしてくれないかな〜啓ちゃんは〜。」
喋るごとに「〜」をつける癖がある綾は啓介に不満をぶつける。
「あと五分、て出てこないお前が悪いんだろうが。」
びしっと、的確に痛いところをつく。まさにその通りのため綾はうっ、と口ごもるしかなかった。
「それより、いい加減その「啓ちゃん」て呼び方やめてくれないか。正直恥ずいんだが。」
「え〜、啓ちゃんだめ〜?」
「正直きつい。」
「じゃ〜啓介君!」
「微妙な距離がある呼び方だな、それ。」
「ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜じゃあ。」
はっ、と、思いついたような表情を見せ、綾が口を開く。
「お兄ちゃん!」
「・・・・・啓ちゃんでいいです。」
そんないつもの朝を感じながら教室に入る。クラス発表は始業式の後に行われるためひとまず今までどおりのクラスに入ることになる。あちらこちらで、同じクラスになれるといいねー、とか、お前とは別のクラスがいい、など様々な声が飛び交う。啓介が願うべきは一つ。綾とは違うクラスになりますように、だ。親類縁者は分けるようにする学校が多いがなぜか小学校の頃から啓介と綾は同じクラスだった。教育委員会は何をしているんだ、と思わずぼやきたくなる啓介。そんなことばかり考えているうちに始業式が始まる。退屈な校長の話や校長の話や校長の話・・・・とにかく校長の話が長かった。喋りたいだけ喋り、校長の話が終わる。七割の生徒に新学期に相応しくない疲労感が見てとれる。
そして、始業式が終わり、運命のクラス発表。張り出されたクラス表を見ようと我先にと人が押し寄せ、啓介は遥か後ろに立ち尽くすばかり。クラス表を見て、不安げな表情を浮かべる者、無反応の者、友人と喜び合う者、励ましあう者。それらの人々が次第に教室へ流れていき、啓介はようやくクラス表の前までたどり着くことができた。
そして、戦慄。啓介、十一年連続で綾と同じクラス。誰だ、こんなたくらみを行っているのは。と、途方も無い負の思念を発しながらも他のクラスメイトに期待をはせる。その期待も裏切られた。腐れ縁の悪友と相変わらず同じクラスになり、見知った連中はほとんどそのままで、申し訳程度に知らない奴らがちらほら。ああ、俺ってついてない。そんな思いに浸りながらぼーっとホームルームの時間を過ごし、気がつくと放課後。
もう当たり前のように綾がやってきて、
「啓ちゃん、帰ろ〜。」
と、一言。その声について帰宅の徒につく啓介。
大通りを歩き、信号の前で待つ。時差式の信号機が点滅し、歩行者信号が青になる。綾と啓介はいつもどおり話をしながらいつもどおり横断歩道を渡っていた。いつものように。
綾は何が起きたのか良く分からなかった。啓介はいち早く気付き、反応した。トラックが突っ込んできたのだ。綾と啓介の前に。啓介は綾を突き飛ばした。勢いで綾は歩道にまで押され他の歩行者に支えられた。身体に怪我は無かった。だが、心に大きな傷を負った。見てしまった。生まれてから常にそばにいた存在、自分の半身、誰よりも大切な兄が、宙を舞い、嫌な角度で、嫌な音を立てながらアスファルトに叩きつけられるのを。
「啓ちゃん!」
綾が駆け寄る。啓介が薄れ行く意識の中で最後に見たのは最も身近で、最も放っておけない存在で、最も大切な人が、涙を流しながら、自分を呼ぶ姿だった。なんだよ、泣くなって。でもお前が怪我しなくて良かったよ。ああ、すごく眠い・・・。
そして、啓介はそこで「途切れ」た。
そして、目覚めた白の世界。声が聞こえ、その問いに肯定する。空から降ってきたのは二丁の拳銃。そして、どこからか表れた影に名前を問われ、
「啓・・・!?」
としかいえなかった。影は、名前が欠けているからだと答えた。そして、
「今からお前の名前はケイだ。」
といった。それから様々な事を教えられ、次第にその影に、いや、彼に尊敬を抱くようになった。でも、それから暫くして彼は消えた。ある日突然ケイの前から姿を消した。消滅したのか、転生したのか。結局分からないまま、ケイは一人になった。孤独な日々を過ごした。それでもまた、綾と過ごす日々を夢見て、魂を狩り続けた。ある日、声が聞こえた。声に導かれるまま訪れた白の世界。そこにいたのは大きな鎌を持った一人の少女。ケイはあの日の彼がそうしたように、アキを導いた。
どれ位泣いていたのだろう、気がつくと、アキは泣き疲れて眠ってしまっていた。その寝顔が綾にとてもよく似ていた。俺は孤独を知った。だから、この子を孤独にはさせない。せめて俺だけはアキの傍にいてやろう。だから、綾、もう少し待っていてくれててもいいよな。
失くした物、もう取り戻せない。だから、失くさないように小さな手で精一杯掴む。失くしたくなかった。でも失くした。小さな手には大きすぎて零れ落ちてしまった。それでも、懸命に手を広げる。だってほら、こんな小さな手でもつかめるものがあるんだから。零れ落ちたもの、救われたもの、全て世界に隠され覆われ在り続ける。悲しみも喜びも全てを乗せ、世界は廻る。
2008.04.20 ▲
暇人
読んだ時間4分w
ちなみに内容と米のテンション合してないのは
仕様なので気にせずにw
小説は全部ちゃんと読み終わってから
感想を持ったほうがいいと思ってるので
続き楽しみにしときますw
ちなみに内容と米のテンション合してないのは
仕様なので気にせずにw
小説は全部ちゃんと読み終わってから
感想を持ったほうがいいと思ってるので
続き楽しみにしときますw
2008/04/22 Tue 17:10 URL [ Edit ]
arka
誤字? 発見
「啓ちゃん、帰ろ〜」が、
「敬ちゃん、帰ろ〜」になってます。
あと、とても楽しく読んでます。
これからも頑張って下さい。
続きに期待します
「啓ちゃん、帰ろ〜」が、
「敬ちゃん、帰ろ〜」になってます。
あと、とても楽しく読んでます。
これからも頑張って下さい。
続きに期待します
2008/04/23 Wed 15:37 URL [ Edit ]
さや
いやぁ〜感動の一言です。
こんなの書ける人ってスゴ〜い!
第3回は涙なしでは読めませんでした。
気付けば生活に追われて、大切な事疎かにしてないかな?って…
反省したのは一瞬だったけど、いい時間をありがとです。
続き、楽しみにしてますね(^.^)b 社会人がんばです
こんなの書ける人ってスゴ〜い!
第3回は涙なしでは読めませんでした。
気付けば生活に追われて、大切な事疎かにしてないかな?って…
反省したのは一瞬だったけど、いい時間をありがとです。
続き、楽しみにしてますね(^.^)b 社会人がんばです
2008/04/24 Thu 20:32 URL [ Edit ]
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